竹工芸・竹細工のジャンル

主に竹を素材として使う手作りのモノ(作品)を作る竹工芸・竹細工には大まかなジャンルがありますが、一方で竹はジャンル分けができないほどに素材として使われています。

名称 概要 作例
アート
芸術系
作家の感性などで作る。(コンテクストも大切) 花籠
オブジェ
クラフト 主に白竹で製作し、食卓等、家で使えるものを作る。 蕎麦ざる
パンかご
青物 山で切ってきた竹を青竹のまま竹ヒゴにして作る。主に農業で使うものを作る。 しょうけ
バラ(干す用)
竹は様々なものに素材として使われています。 楽器、竿など

もちろん、これらはジャンルがミックスすることもありますし、作家によっては異なる思いをもって制作されていることもありますのでご注意ください。

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アート・芸術系

高い芸術性と技術で作られたもので、それらは花籠等として使うこともできますが、オブジェとして展示されることを主眼として作られています。

例えば、日本伝統工芸展や日展に出品されるものがそうです。もちろん、これらの展覧会を主催する団体に所属されていない作家の方も多くいらっしゃいます。

竹の芸術の始まりは明治くらいからと言われ、初期には飯塚琅玕斎や生野祥雲斎などの作家が、竹工芸を芸術へ進化させてこられました。

現在も日本では多くの作家が製作されており、主にアメリカやヨーロッパでコレクションされています。

用いられる竹は様々で、表面を削り染色され、漆で仕上げられているものが多い印象です。

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青物

竹の業界で「青物」と言われるのは、竹をそのまま素材として使う製品の事を言います。

例をあげると、椎茸などを干すバラや、背負い籠、しょうけなどがそうです。

主に、農家が農業で使う用途で作られました。竹細工の原点とも言えるものが、青物です。

なお、青物とは言いますが、実際の竹はもちろん緑色です。日本人は緑色を青とよびますので、竹の場合も、そこから呼び名が来ているのだと思われます。

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クラフト

主に「白竹」を使って作り、食卓などで使える制作物です。

白竹とは、山で切ってきた青竹の表面にある蝋分を取り除き、干して固くした竹のことを言います。干すと緑色が抜けていき「生成り」の色になります。

クラフトの制作物の例を上げると、蕎麦ざるやパンかごやバッグなどです。

もちろんこれらは「青竹」でも作れますが、クラフトでは白竹で作られることが多いです。

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竹を素材とした様々な製作

竹は、様々な用途で使われていますので、上に上げた3つのジャンルでは収まりきれません。

例えば、釣り竿、尺八、杖、竹とんぼ等の玩具、弓(弓道)、越前竹人形などなど、思いつくだけでも書ききれないほどあります。

竹は全く同じものがない自然の素材です。

そんな竹で作られた制作物は、高い技術を持つ作家の努力と創意で作られているものであり、どれも素晴らしいものです。

見かけられた竹製品を興味を持って見ていただければ嬉しいです。

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