竹工芸関連の本の紹介

竹工芸関連の本は多数発売されており、コレクション展の図録やクラフト作品の作り方、竹そのものに関する本まで様々あります。ここでは、私が所有しているものを中心にそれぞれのジャンルで分けて紹介していきますので、目次より目的の本の紹介をご覧ください。随時追加していきます。

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竹工芸 海外・国内の展覧会やコレクション展の本

当サイトは美術工芸としての竹工芸を紹介するサイトですので、最初は美術工芸の図録等をご紹介します。

竹工芸名品展:ニューヨークのアビーコレクション

2017年、メトロポリタン美術館で行われた竹工芸の展覧会の日本巡回展が2019年5月より開催されました。その時の日本語版の図録です。より詳しいMETでの展覧会の図録(英語版)はメトロポリタン美術館の公式サイトより購入できます。

メトロポリタン美術館には日本の竹工芸作家の作品が収蔵されてきましたが、アビーコレクションにより更に強化され、過去から現代にわたる竹工芸の歴史的な作品が揃ってきました。

当図録は日本語版で、写真・テキストともに充実した内容となっており、過去の作家から2019年に活躍されている作家のまで紹介されており、これまでのコレクション展図録と同等以上の充実した内容となっています。

展覧会を見られた方は、ぜひご購入されてみてください。

飯塚小玕齋 絵画から竹工芸の道へ

2019年に開催された飯塚小玕齋展の図録です。

飯塚家は関東の竹工芸の一家として日本の竹工芸史の重要な位置にあります。飯塚小玕齋は重要無形文化財(竹工芸)保持者として活躍されました。

この展覧会では画家を目指していた若い頃の作品から、竹の作品を作り続け人間国宝となった飯塚小玕齋の作品が展示されました。テキストも充実しており、小玕齋がどのように竹の芸術と向き合ってきたか、日本の竹工芸史とともに知ることが出来る貴重な本です。

 

「竹の造形」 Bamboo Masterworks -Japanese Basket from the Lloyd Cotsen Collection

アメリカの竹工芸コレクター、ロイド・E・コッツェン氏によるロイド・コッツェン・コレクション展の図録です。

1999年よりアメリカを巡回した展覧会は、2003年、日本の工芸美術としての竹工芸の美しさを日本に紹介する展覧会として、竹工芸の産地である大分を皮切りに始まりました。40年以上にわたるの竹工芸のコレクションは1100作品にも及び、その中から厳選された作品が展示されました。

古い図録ですので、手に入りづらい本です。

Japanese Bamboo Basket

明治から現代に至るまでの竹籠(竹による造形作品)の作品集です。

あらゆるコレクターの手元にある作品が大判で高画質プリントで掲載されている、見ごたえのある作品集です。

 

ModernTwist – Contemporary Japanese Bamboo Art

日本を代表する竹工芸作家のうち17人の作品が掲載されています。

 

 Contemporary Japanese Bamboo Arts

日本を代表する竹の作家20人の作品が紹介されています。

 

HIN:The QuietBeauty of Japanese Bamboo Art

作家ごとに見開きでひとつの作品が紹介してあります。数は少ないのですが、作品の全体の写真と細部の写真があり、作品の美しさが味わえます。最後の紹介ページは中臣さんの作品です。

 

New Bamboo: Contemporary Japanese Masters

ジャパンソサエティのギャラリーディレクターによる日本の竹工芸の紹介作品集です。

 

MASTER OF BAMBOO

竹工芸の作品とそのディティール。作品がどのように作られていくのかなど、作品作り全般の解説があります(英語です)。

 

THE Bamboo Basket Art of HIGASHI TAKESONOSAI

京都の竹芸家、東竹園斎(ひがしたけそのさい)の作品を集めた充実した作品集です。

参考作品:日本工芸会 東竹園斎,竹工芸データベース

 

竹工芸の継承・革新展 図録

平成24年に大分県立芸術会館(県立美術館の前身)で行われた展覧会の図録です。

大分県には竹工芸の職業訓練校があり、毎年竹工芸を志す若い方が育ちつつあります。また、長い竹工芸の産地としての歴史から、多くの作家が住まわれ、作品を作られている土地でもあります。

そのような大分県で行われた展覧会では、国内で活躍されてきた作家、早川家、田辺家、飯塚家、そして、竹工芸界でのはじめての人間国宝となった生野祥雲斎の作品を中心に、現代に活躍される作家の方々の作品も展示された、海外発の竹工芸の展覧会にも勝る充実した竹工芸の展覧会となリました。

本間一秋作品集 竹の造形

佐渡の竹工芸作家である本間一秋さんの作品集です。

籐による曲線に竹の編みを組み合わせた独特の造形は、竹工芸全体を見回しても本間先生唯一であり、佐渡の自然が表現された美しい作品群が掲載された作品集になっています。

アビーコレクション展ではパネル作品が展示され、写真では解らないその大きさに圧巻されてしまいました。

 

生野祥雲斎 人間国宝シリーズ34

生野祥雲斎を特集した本です。

人間国宝45 木竹工

 

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竹細工・竹工芸の作り方レシピ

竹かご編みの技法書

丸竹からヒゴ作り、編み方など、丁寧な解説をフルカラーで書かれています。

クラフト系の竹籠を作られたい方であれば、まずはこの一冊をマスターされると良いかと思います。

 

やさしく編む 竹細工入門

「青物」といわれる、山からとってきた竹をそのまま加工して作る竹細工の入門の本です。

 

やさしく作る 竹組工芸

竹をヒゴにするのではなく、丸い筒のまま組んでいくのが竹組工芸です。

 

ザルとカゴを編む 職人の技に学ぶ竹細工

稲垣尚友さんによる青物の本の3冊目です。

この本では、竹細工の中でも一番難しい「巻縁」を紹介されています。カゴの美しさの肝となる「縁(フチ)」の部分、竹による美しい巻縁に是非挑戦されてみてください。

Amazonでは高騰していますが、図書館等で探すと大抵あります。

 

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様々な本

山里の竹籠職人

宮崎県日之影町の青物職人、廣島一夫さんを紹介した本です。

廣島さんの作品は米スミソニアン博物館に収蔵され、展覧会が開かれました。

この本は、日之影町で購入することができます。

竹 淡交別冊

淡交社の竹を特集された別冊本です。

 

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